OAB治療薬 ベオーバがシェア50%に迫る
新規で毎月6万人 同種同効のベタニス引き離す
公開日時 2025/08/01 00:00
日本排尿機能学会が2023年に行ったインターネット調査によると、40歳以上では13.8%が過活動膀胱(OAB)の診断基準に該当し、患者数は1080万人と推計される。方法は異なるものの、02~03年の郵送調査では「40歳以上の12.4%、推計810万人」とされたので、20年で患者が増えた可能性がある。一方、この間に薬物療法も変化した。OABの適応を取得した抗コリン薬が相次いで登場して汎用され、その後は新クラスのβ3受容体作動薬へと世代交代。同クラスの中では、1番手のミラベグロン(先発品名・ベタニス)から、禁忌や相互作用など使用上の注意が少ないビベグロン(同・ベオーバ)に主力が移った。そこで今回は、OAB治療薬(神経性頻尿、腹圧性尿失禁を適応とする薬剤を含む。以下、OAB薬)の現状をイ...