ブリストル・マイヤーズ・スクイブ ZymoGenetics社の買収を発表
公開日時 2010/09/10 04:00
ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMS)は9月7日、米ナスダック上場のZymoGenetics社(本社・ワシントン州シアトル、Douglas E. Williams最高経営責任者)を総額8億8500万ドルで買収すると発表した。
BMSは同日のZymoGenetics社の株価終値に約84%のプレミアムを上乗せした1株当たり9.75ドルで同社の株式を現金で買い取る。買収は両社の取締役会で承認され、既にZymoGenetics社の株主の37%は買収に同意済み。
今回の買収により、BMSはZymoGenetics社が上市済みの術後止血剤のヒト遺伝子組換えトロンビン製剤RecothromがBMSのラインナップに加わるほか、既に同社と共同開発中だったC型肝炎治療薬ペグインターフェロンλ(フェーズ2b)、転移性悪性黒色種治療薬の抗IL21モノクローナル抗体(フェーズ2b)ほか、早期開発段階の6成分がBMSのポートフォリオに加わることになる。
ZymoGenetics社はワシントン大学のEarl W. Davie教授とBenjamin D. Hall教授によって1981年に設立されたバイオ医薬品企業。遺伝子組換えタンパク質の研究を中核とし、1988年にはノボ・ノルディスク社に一旦買収されたが、2000年にノボ社の傘下を離れ、2002年に米ナスダックに上場していた。
なお、ノボ社は現在もZymoGenetics社の発行済み株式の26%を保有しているが、これについては既に売却に同意しているという。