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日本イーライリリー 10年度売上23%増の1344億円、10年後にトップ10入り目指す

公開日時 2011/03/03 04:00

 日本イーライリリーのアルフォンゾ・G・ズルエッタ社長は3月2日に都内で記者会見し、10年度(1-12月)の売上が対前年比23%増の1344億円(決算ベース)だったと発表した。10年後には現在の2倍以上の3300億円を目指す方針を明らかにした。同氏は本誌の取材に対し、売上を牽引するのは強みとする中枢神経系の治療薬で、20年時点で売上の大きな割合を占めると期待を示した。現在の国内製薬業界でのポジションは20~21位だが、20年度にはトップ10入りに意欲を示した。

 

10年度の売上成長を牽引したのは統合失調症薬ジプレキサが対前年比7%増の467億円(薬価ベース)で、昨年10月の双極性障害躁症状の改善の適応追加などが売上拡大に寄与した。そのほか、抗悪性腫瘍剤アリムタが155%増の326億円、骨そしょう症治療薬エビスタが4%増の217億円、抗がん剤ジェムザールは10%増の196億円、インスリン製剤が5%増の170億円、ヒト成長ホルモン製剤ヒューマトロープが3%減の107億円、ADHD治療薬ストラテラが326%増の23億円。

ズルエッタ社長は「過去数年の堅調な状態が今後も勢いを失わず、今後10年間も続くと思われる」と述べ、20年度まで堅調な成長が期待できることを強調した。

 

今年1月からはグローバル組織、戦略的アライアンスとの整合を図るため、ビジネスユニット(BU)制を導入。革新的新薬の開発を加速させるとともに、販売戦略を迅速化する体制を敷いた。①糖尿病・成長ホルモン事業本部②オンコロジー事業本部③バイオ・医薬事業本部(営業本部、マーケティング本部〔ニューロサイエンス領域を含む〕、筋骨格事業本部、泌尿器系ポートフォリオ)――の3事業部体制。さらに、20年度の目標達成の施策として、業務改革も実施中で、Sales&Marketingにおいては生産性の向上を目指し、IT技術を駆使(eチャネルに投資)しており、その成果が実りつつあるとした。
 

一方、ベーリンガーインゲルハイム(BI)との糖尿病領域の全世界的な戦略的パートナーシップの狙いについても触れ、「糖尿病領域のリーダーとして君臨するための戦略的パートナーシップ」と説明。BI社の2つの経口薬(DPP4阻害薬リナグリプチン=承認申請中、SGLT-2阻害薬「BI10773」)とリリー社のインスリンアナログ2製剤(「LY2605541」「LY2963016」)をあわせた4製品に関して、両社がコ・プロモーションを展開していくことに意欲を示した。
 

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