子供をあまり就職させたくない産業、と言われたらどう思うだろう。日本製薬工業協会が一般の生活者を対象に３年に１度行っている「くすりと製薬産業に関する生活者意識調査」で、製薬産業は「子供を就職させたい産業」と回答したのは３割にとどまった。これを含め毎回のことだが、「情報を積極的に提供している産業」「消費者の声を聞こうとしている産業」に対しても否定的な回答が寄せられた。調査は５月、20歳以上の男女2000人を対象に行い、回答率は約７割。広報戦略の基礎資料を得るために行われているものだが、結果は考えさせられる内容を含んでいる。毎回のことだが、製薬産業を信頼できると回答する人は多い。前回05年調査で７割を初めて超えて73.9％、今回は74.6％となった。「社会的に必要性の高い産業」という認識は94.4...