昨年12月に開かれた製薬協主催の「患者中心の医療を考えるシンポジウム2007」で、「患者の声を医療政策に反映させるあり方検討会」（座長：長谷川三枝子・日本リウマチ友の会会長）は全国の患者会を対象としたアンケート調査結果を発表した。あり方検討会は、東大医療政策人材養成講座研究班（筆頭研究者：伊藤雅治・全国社会保険協会連合会理事長）の論文に賛同し、07年９月27日に設立されたもの。多くの賛同シンポジウムでは、まず伊藤雅治氏が「国民は現行の医療政策の決定プロセスに対して、公正さや既得権の排除という観点から不満を持っており、公正さについて国民の理解が得られなければ将来の医療制度改革の道筋は描けなくなる」と研究の背景などを説明し、改革の必要性を力説。これを受け、発表されたあり方検討会によるアンケート結...