眠気を催す薬を飲んでも職業ドライバーの9割は「運転する」
公開日時 2009/01/20 23:00
花粉症シーズンが近づいているが、症状を抑える抗ヒスタミン薬を服用したト
ラックなど職業ドライバーの半数が副作用として眠気・だるさを感じたことが
あるにもかかわらず、9割が「運転する」としていることが、製薬会社などで
構成する団体の調査で明らかになった。最悪、交通事故にもつながりかねない
ことから、この団体は安全運転のための花粉症治療などを啓発していくとして
いる。
調査はインターネットを通じて、トラック、バス、タクシー、電車などの運転
手で花粉症の薬を使う309人を対象に行った。薬の副作用で眠気が生じること
は8割が知っていたものの、6割は何も対策をとらず、3割は「眠くならない
薬を処方をしてもらう」「仕事中は薬をのまず、寝る前に飲む」といった対策
をとっていた。
調査を行った団体は、抗ヒ薬による副作用で集中力や判断力などが知らず知ら
ずに低下してしまう状態をなくす運動を行う「インペアード・パフォーマンス・
ゼロプロジェクト」。サノフィ・アベンティス、ガソリンなどを販売する宇佐
美鉱油、中日本高速道路などにより1月15日に発足した。