バイオシミラー法案、独占販売権は12年が優勢に
公開日時 2009/07/29 04:00
バイオシミラー(別名:フォローオン・バイオロジクス、後発生物学的製剤、略称FOB)の簡略申請を許可し、先発品には一定期間の独占販売権を与える“FOB法案”に注目が集まっている。このFOB法案をめぐり、先発医薬品メーカーの独占販売期間を12年とする動きが鮮明になったためだ。
FOB法案は、これまで米国上院・下院で、複数の法案が提示されており、先発品の独占販売期間をいつまで認めるかが争点となっていた。ただ、法案に示された独占販売期間は、5年(ワックスマン法案)、14.5年(エシュー法案)、7年(ホワイトハウス)などまちまちだった(Monthlyミクス、09年6月号参照)。
上院では今月15日、HELP(医療・教育・労働及び年金)委員会がFOBの条項を含む医療改革法案を発表。独占販売期間を12年とした。下院でもエシュー議員が同日、改定法案を発表。独占期間を14.5年から12年に改めた。
現時点では、新しく公表された2法案が最も実現性に近いと見られており、短い独占販売期間を望んでいたバイオ・ジェネリック企業側は失望を隠せないでいる。
(The Pink Sheet 7月20日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから