GEの売上が増えるに従って原価が悪化し、利益が圧迫される形となっていた日本ケミファだが、改善してきている。10年３月期第２四半期（４－９月）決算では、昨年度から進めてきた経費削減努力で、販管費は1.6％減の57億2400万円に抑え、増収効果も手伝って、営業利益は３倍増、純利益も黒字化した。

第２四半期は、自社主力品が伸び悩む中、ジェネリック（GE）売上高が24％増となったことで、増収増益を確保した。GEが年々伸びるに従い、医療用薬単体売上高に占める割合も年々高まり、今回は65％。原価が自社主力品に比べ高いため、利益が圧迫されていた。そのため同社は昨年度から「経費適正化」を進め、利益環境は改善してきている。しかし、依然として原価率は今回も2.2ポイント増であり、製造工程の効率化などを進め、中期的に原価の圧縮を図る方針だ。

【連結業績（前年同期比）10年３月期予想（前年同期比）】
売上高　　115億8100万円（5.8％増）236億円（5.8％増）
営業利益　２億7900万円（50.4％減）７億5000万円（29.3％増）
経常利益　２億0500万円（63.9％減）５億円（37.7％増）
純利益　　4600万円（―）２億円 （19.0％増）

【売上高（前期実績）通期予想（前年実績）、億円〕
ウラリット　17.31（17.22）35 （34.08）
ソレトン　　16.23（18.09）32 （34.05）
カルバン　　3.12（3.40）6 （6.66）
主力品計　　36.66（38.71）73 （74.79）
プラバスタン6.15（5.96）12.60 （12.06）
アムロジピン8.13（2.57）18.00 （9.15）
ボグリボース4.87（3.99）9.50 （8.31）
ランソプラゾール4.16（2.52）7 （5.73）
その他GE　　45.63（40.56）94.05 （82.62）
GE薬計　　 68.94（55.60）141.15 （117.87）