エーザイ4-9月 日本市場好調 国内医療薬事業は11%の増収
公開日時 2009/11/02 04:00
エーザイは10月30日、10年3月期第2四半期決算(4-9月)を発表し、連結売上高は円高の影響で減収となった。ただ、日本でのビジネスは新薬、後発品、診断薬、一般薬のすべての事業が好調で、主に新薬で構成される医療用医薬品事業は前期比11%増、後発品事業は同42%増、診断薬事業は同16%増、一般薬事業は同3%台の増収だった。IMSのデータでは、日本市場は平均8%の成長率だったが、同社はこれより5ポイント程度上乗せした成長率を達成したという。一方、連結業績の各利益は、販管費の効率化を進めた結果、各段階で増益を確保した。
円高によって同社業績は、売上高で297億円、営業利益で8億円程度――それぞれ目減りした。
一方、最主力のアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」の売上高は、円高の影響で全世界では2%増にとどまったが、日本では患者数の増加もあって20%増を達成。PPI「パリエット」の売上高は米国でPPI後発品の影響を受けるなどした結果、全世界で11%減となった。
〔連結業績(前年同期比)通期予想(前年同期比)〕
売上高 3949億8200万円(1.0%減)8200億円(4.9%増)
営業利益 491億1900万円(5.5%増)1030億円(12.2%増)
経常利益 451億9700万円(3.6%増)970億円(17.5%増)
純利益 309億2200万円(7.7%増)630億円(32.1%増)
〔グローバル製品売上高(前期実績)、億円〕
アリセプト 1560(1526)
パリエット 733(826)
〔国内売上高(前期実績)通期予想(前年実績)、億円〕
アリセプト 457(383)960(782)
パリエット 262(217)520(446)
メチコバール 161(160)310(313)
セルベックス 75(82)135(160)
アクトネル 53(44)100(93)
ワーファリン 43(39)90(79)
ミオナール 40(40)75(77)
イオメロン 36(37)60(71)
ヒュミラ 28(5)75(19)
グラケー 26(29)40(54)