射抜かれる日本型ビジネスモデル４月にスタートする10年度薬価制度改革は、製薬業界を大きく揺さぶることになろう。薬価制度60年の歴史で初めて薬価が下がらない新ルール「新薬創出加算」で新薬を開発したメーカーを優遇する一方、薬剤費の伸びを抑えるため長期収載品には、より厳しいスタンスで臨むという、国の姿勢がより明確になったからだ。新制度は、長期収載品にも依存した日本の新薬メーカーのビジネスモデルを射抜く力を持ち、見直しを迫ることになる。10年度改革で日本市場はどう変わるのか。（小沼紀子、酒田浩、神尾裕）二極化加速、外資席巻薬価制度改革がもたらす日本市場「未来予想図」の真実味４月に実施された薬価引き下げによる売上高への影響率は、大日本住友製薬が「９％強」に対し、エーザイは「４％半ば」。「新薬創出加算」...