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アステラス 米OSI社買収で合意 総額40億ドル

公開日時 2010/05/18 04:02

アステラス製薬は5月17日、米国のOSIファーマシューティカルズ社を買収することで合意し、最終契約を締結したと発表した。重点領域に掲げるがん領域の強化が狙い。3月に買収提案していたが、当初の1株52ドルを57.5ドルまで引き上げた。発行済み株式を全て取得すると買収総額は当初の35億ドルから今回40億ドルに膨れ上がる。

3月1日の敵対的TOBに対し、OSI社側は買収価格は低いと拒否。アステラスは2度にわたりTOBを延長し、その間に資産の査定を行うなどして、今回の価格に修正し、合意となった。6月4日まで改めて株式の買い付けを行い、発行済み株式の90%以上の取得を目指す。

アステラスは、米国での主力品の特許切れによる急速な収益悪化が懸念されており、買収などによる収益力の強化が迫られていた。その点、OSI社が米国で販売している抗がん剤タルセバは、ブロックバスター製品(全世界で12億ドル)。開発パイプラインにはフェーズ3に副腎皮質がん治療薬を狙うIGF-1受容体阻害剤「OSI-906」(卵巣がんはフェーズ2)があり、フェーズ1に2つの分子標的抗がん剤を持つ。

アステラスは買収により、米国でのがん領域における創薬、開発、商業化までの事業基盤を獲得できるだけでなく、当面の効果としてタルセバという収益源と承認申請が迫る後期開発品、それに続くパイプラインを獲得できる。個々の開発品の収益上のポテンシャルは非開示で日本での開発の可能性は検討課題としたが、10年度決算では9ヵ月間で、売上高で340億円、営業利益(資産償却前)で170億円が上乗せされる効果があるという。

野木森雅郁社長(写真)は17日にアステラス本社内で会見し、「最も高く評価したのは創薬研究能力」だとし、今回の買収は「がん領域でのグローバルカテゴリーリーダーを目指すうえでの非常に大きな一歩である」と語った。

 

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