ファイザー・エスタブリッシュ部門 CMRはクインタイルズと契約
公開日時 2010/06/25 04:01
ファイザー日本法人で長期収載品や後発品を扱うエスタブリッシュ製品事業部門長の松森浩士取締役執行役員は6月24日、都内で行われたクインタイルズジャパン(QJPN)主催のセミナーで講演し、エスタブリッシュ部門のMRの一部にQJPNのコントラクトMR(CMR)を組み込んだことを明らかにした。人数は開示しなかった。
新薬のように頻回にわたる情報提供ではなく、新しい知見が出たら提供したり、継続的・定期的な安全性情報の提供などをしていくという。講演終了後に本誌に、CMRについて、異業種経験者を中心に構成したとし「長く定評のあるエスタブリッシュ製品ではあるが、異業種の方には新鮮な気持ちで情報提供していただける」と説明した。
一方、講演では、ジェネリックも含めエスタブリッシュ製品の市場は、適正な価格など「健全化」が必要だと強調した。標準薬としてや一定の評価など医療現場のニーズがあり、数回の薬価引き下げで十分に安価であるにもかかわらず、長期収載品に対する追加引き下げ(深堀)が今後も行われると、採算割れなどで製品寿命を縮めてしまい、医療への貢献ができなくなってしまうことを指摘。「財源を出すために深堀をやるのはいかがなものか」と疑問を呈した。