サワイGHD 24年度決算を修正 訴訟引当金167億5700万円計上 レミッチOD錠特許侵害賠償
公開日時 2025/06/05 04:50
サワイグループホールディングス(GHD)は6月3日、2024年度決算を修正し、東レのレミッチOD錠の特許侵害に係る訴訟損失引当金繰入額167億5700万円を24年度のその他の費用に一括計上したと発表した。これにより営業利益は、当初の208億700万円(前年度比11.7%増)を40億5000万円(同78.3%減)に、親会社帰属当期利益は当初の229億3800万円(67.5%増)を119億6900万円(12.6%減)にそれぞれ修正した。
今回の訴訟引当金の計上は、知的財産高等裁判所が5月27日に、サワイGHD子会社の沢井製薬が製造販売するレミッチOD錠の後発品が先発品の用途特許を侵害したとして、沢井製薬に142億9093万円及び遅延損害金の支払いを命じたことへの対応となる。サワイGHDは知財高裁の判決に「当社の主張を著しく無視したもので、到底容認できるものではない」 とし、上告を含むあらゆる法的手段を講じる方針を示している。