米J&JのOTC子会社 年内の工場再開は困難との見通し
公開日時 2010/07/01 04:00
米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の一般用医薬品子会社マクニール・コンシューマー・ヘルスケア社は、ペンシルバニア州フォード・ワシントン工場について年内の操業再開は困難とする見通しを発表した。
同工場は、小児用解熱鎮痛剤タイレノールなど4製品での品質に絡む回収問題に関連してFDAの査察を受け、設備の管理不十分さや原薬の細菌汚染など数々の問題が指摘された。5月にはFDAが警告レターを発表し、現在マクニール社は外部のコンサルタントなどの協力を得て改善計画策定に努め、操業停止状態にある。
同工場については小児用だけでなく、成人用のOTC製品の製造も行っており、生産能力は過去3年間の売上金額ベース平均で年間6億5000万ドル。同社はこの操業停止によっても事業の大勢に影響はないとしている一方で、回収関連費用は3億ドルにのぼるとの見通しを明らかにしている。