MRに期待すること トップは最新のエビデンス情報 医師調査
公開日時 2010/08/05 04:02
医師の会員制コミュニティサイト「Med Peer」を運営するメドピアはこのほど、「MRに期待すること」との調査結果を発表した。最も多かった回答は「論文等最新のエビデンス情報」で、次いで「医薬品の副作用情報」となった。同社は迅速な情報提供と定期的な情報のアップデートが求められていると分析している。
同サイトの現在の会員数は約3万人。同調査は7月12日~25日に実施し、有効回答数は1708件だった。調査方法はインターネットリサーチ。上位3位~5位には、「同効他剤(他社製品)との比較データ」「医薬品処方のツボ的な話」「自分の専門外で用いられている重要な薬剤の紹介」で、医師のコメントでは、「同効他剤のメリット・デメリットについて客観的なデータが欲しい」や「具体的な処方の事例を知りたい」といった内容が多いという。
開業医と勤務医でコメントをみると、開業医からは「他の開業医との交流機会がほしい」「近隣の医院の情報がほしい」「患者向け冊子が役立っている」――、勤務医からは主に文献や副作用などの情報を望む声が多かったとしている。また、MRの人間性に期待する声も寄せられ、「自社品については何でも聞いてくれという自信とプライドがほしい」「喫煙者はこないで」「アポなしの訪問は困る」「空気を読んでほしい」といった内容だったという。
一方、「MRに期待すること」の選択肢には「接待」も盛り込んだが、接待を期待するとの回答は最も少なかった。コメントでは「お酒をのみながら情報交換したい」「時代遅れ」と賛否両論だったようだ。