大洋薬品 不祥事受け再発防止策 四半期ごとに外部がチェック
公開日時 2010/08/06 04:01
不正行為により承認規格外の医薬品を製造、出荷した不祥事を起こし、3月に行政処分を受けた大洋薬品工業は8月5日、再発防止策をまとめ、発表した。
規格外製品が製造・出荷されたのは、原料、添加剤の配合ミスに気づきながら、ミスを隠蔽していたため。同社は、配合ミスの背景となった中間製品を取り違えやすい保管方法を改善するほか、重要工程のダブルチェックを徹底することにした。そのほか、品質保証の強化、GMP教育研修の強化、内部通報制度の実施に着手した。ミス隠蔽には「信賞必罰を厳格にする方針」が「遠因」としてあったと指摘し、9月末までに賞罰方針も見直す方針を明らかにした。
対策は、外部有識者による委員会の評価・指導・助言を受けながら取り組むとし、実施結果は同委の確認の上で四半期ごとに公表していくとした。