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キッセイ薬品 新タイプの透析時高リン血症治療薬の国内開発・販売権を取得

公開日時 2010/09/21 04:00

キッセイ薬品は9月17日、スイスのビフォーファーマ社が開発中の透析時高リン血症治療薬「酸化水酸化鉄製剤」について、日本での独占的開発・販売権に関するライセンス契約を締結したと発表した。契約一時金など具体的な契約内容は非開示。同剤はリンを吸着するために鉄(酸化水酸化鉄)を用いた新しいタイプのリン吸着薬。透析患者ではシビアな水分コントロールが求められるが、同剤は水なしで服用できる可能性もあるという。

透析患者は腎臓の機能低下によって、食事で吸収された余分なリンが腎臓から排泄されず、血清リン値が上昇して高リン血症を発症しやすくなる。高リン血症は動脈硬化の原因となる血管の石灰化のほか、骨の変形、骨痛、骨折を誘発する可能性がある。このため食事療法に加え、リン吸着薬が使われる。国内透析患者約29万人(09年度末)のうち、約7割(20万人)で何らかのリン吸着薬が使用され、全体の約2割(5万8000人)の患者ではリン吸着薬が2剤以上併用されており、新たな治療の選択肢が求められていた。

キッセイが今回導入した酸化水酸化鉄製剤は米欧でフェーズ2が終了し、有効性と安全性が確認されたという。一方、日本での開発計画については、「海外データを分析したうえで、開発方針を決定する」(キッセイ広報部)としているが、フェーズ1から始める可能性が高そうだ。キッセイは血液凝固阻止剤フラグミン、活性型ビタミンD3製剤フルスタン、国内初のEPO製剤のバイオ後続品エポエチンアルファBS注JCR――を販売中で、今回の導入は透析領域の製品ラインナップの一層の強化となる。
 

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