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糖尿病の食事療法 玄米菜食を推奨する医師は15% 漠然と指導が最多

公開日時 2010/11/24 04:01

医師3万人超による会員制コミュニティサイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、糖尿病などの予防や治療の際に、効果が高いとされる玄米菜食を推奨しているかどうかに関する調査結果を発表した。回答医師の58%は「漠然と食事習慣を改善するよう勧めている」と答え、個人の嗜好などの面で「玄米食は長続きしないから」といったコメントが多く寄せられた。一方、「玄米菜食を一応勧める」や「強く勧める」は合計15%だった。

調査は10月25日~11月7日に実施した。有効回答数は1064件。調査手法は会員医師が他の会員医師に質問し、回答を得るもの。今回の質問は、「30年前のマクガバンレポート以来、全粒穀物や菜食が糖尿病などの生活習慣病予防の基本戦略であることは国際的なコンセンサスになっている。更に最近の研究では2型糖尿病予防には白米を玄米に代えるのが良いとされている。こういった中で、薬剤によるコントロールと平行して、あるいは先行して食事指導が重要と考えられるが、玄米菜食を推奨しているかどうか」という内容だった。

「漠然と食事習慣を改善するよう勧めている」と答えた医師からは、「玄米が効果的なのは認めるが、継続できるのか、あるいは『食の楽しみ』を考慮すると必ずしも玄米に固執する必要はない」(50代、一般内科)、「玄米菜食は良いかもしれないが、努力が必要で、長続きしなければ意味がなく、患者から食事の楽しみを奪ってしまうかもしれない」(40代、一般内科)、「一般的な食事指導でもなかなか守ってもらえないことが多いのに、玄米菜食を勧めてもしっかりできる人はほとんどいない」(40代、一般内科)――といったコメントが多くみられた。

これに次いで回答が多かったのが、「一応、玄米菜食を勧めている」で回答医師の13%だった。「血糖改善や便通改善につながることなどを説明し、興味を持たれる方に勧めている」(50代、代謝・内分泌科)といったコメントが寄せられたものの、「長続きした人をほとんど見たことがない」「患者に指導すべきは総合的な栄養指導、運動指導、ストレスコントロールなどが重要なので、テレビ番組のように特定食品を前面に出した説明や指導は適切ではないと思う」といった声も同様に多く見られた。また、「玄米菜食を強く勧める」は2%で、「玄米食を実行できている人は血糖コントロールがしやすくなっている印象がある」(30代、一般内科)などのコメントがあった。

一方、「玄米菜食が健康的とは考えない」と答えた医師も13%いて、「玄米食だけで問題が解決するわけではない」「簡単にできるような栄養指導でないと、長続きしない」という意見があった。

 

 

 

 

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