米メルク 血糖応答性インスリン製剤を開発中のSmartCells社を買収
公開日時 2010/12/15 04:00
米メルクはこのほど血糖応答性インスリン製剤を開発しているSmartCells社(本社・マサチューセッツ州ベヴァリー、Todd C. Zion最高経営責任者兼社長)を買収すると発表した。買収によりSmartCells社の株主はアップフロントペイメント(金額未公表)と、これとは別に製品の開発進展や承認状況に応じた5億ドル超のマイルストーン・ペイメント、さらに上市後の販売量に応じた報酬も受け取れる見込み。
SmartCells社が現在開発中のスマートインスリンは、1日1回の注射により血糖値に応じてインスリンの作用が自動的に制御されるというもので、その結果、インスリン注射による低血糖を抑えることができるというコンセプト。この技術は同社のTodd C. Zion最高経営責任者がマサチューセッツ工科大学在籍時に考案したものとされる。現在は前臨床段階だが実用化に期待が寄せられている。