仏サノフィ・アベンティス 米ジェンザイムの買収を完了
公開日時 2011/04/13 04:00
仏サノフィ・アベンティス（ＳＡ）は４月８日、米ジェンザイムの買収が完了したと発表した。４月７日18時の株式公開買付（TOB）の募集期間終了時までにジェンザイムの発行済み普通株式の89.4％、２億3731万2826株を取得、ＳＡはさらにトップアップ・オプションという方法で追加取得を行い、ジェンザイムの90％以上の株式を取得した。
買収価格はこれまでの発表通りで、株主には１株当たり74ドルに不確定価額受領権（CVR）がプラスされる。CVRは多発性硬化症治療薬Lemtrada（alemutuzumab）の開発マイルストーンと業績、および希少疾病薬CerezymeやFabrazymeの生産量の回復などで一定の目標に達した際に支払われる。
ＳＡは、ジェンザイムをマサチューセッツ州ケンブリッジを本拠とする稀少疾患の「センター・オブ・イクセレンス」として活用する。同社バイオテクノロジー事業拡大の中核として位置付け、持続的成長の原動力とする考え。ＳＡのChristopher A・Viebacher CEOが数か月間、ジェンザイムを率いる。