ジョンソン・エンド・ジョンソン 今度は医療用のリスパダールを自主回収
公開日時 2011/06/22 04:00
最近2~3年OTC製品の回収が相次いだジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)で今度は医療用医薬品で主力品の統合失調症薬Risperdal(リスペリドン)錠剤瓶の自主回収を開始した。同社が6月17日発表した。
J&Jは、2人の消費者から、2,4,6-トリブロモアニソール(TBA)が原因と思われる異臭を感じたとの訴えを受けて、米国、プエルトリコで自主回収を決めた。自主回収の対象となった製品は、2010年8月27日から2011年2月15日の間に出荷した16,000瓶で、Risperdal錠3㎎60錠入り瓶および2㎎錠60錠入り瓶。
米国では、Risperdal錠3㎎はJ&Jグループのオルソマクニールヤンセン・ファーマシューティカルズの子会社ヤンセン・ディビジョンが、2㎎錠は同子会社パトリオット・ファーマシューティカルズが販売している。
J&Jによると、TBAは防腐剤として製品を貯蔵・移動する際のパレットに使用される木材にしばしば使用されているという。J&Jは、今年1月、TBA汚染の可能性を排除するためにいくつかの措置を講じたという。同剤の服用でTBAによる健康被害は報告されていない。