なぜ薬剤経済学が必要なのか (3)製薬企業における対応方法
公開日時 2011/10/30 00:00
クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎製薬企業の様々な戦略の中に薬剤経済学をどう取り入れるか、またどのような体制で対応するかは、今後の製薬企業にとって重要な検討課題です。今回は、薬剤経済学に対する製薬企業の具体的な取り組み方について考えます。1.「臨床的エビデンス+経済的エビデンス」の活用のために製薬企業にとって最も重要な情報源は言うまでもなく臨床試験であり、開発から販売に至るまでの戦略立案や組織構築は、臨床的エビデンスの創出と利用を目的として構築されています。一方、薬剤経済学では臨床試験結果も利用しますが、多くの場合、モデルを使ったシミュレーションにより経済的エビデンスを創出します。「臨床試験から得られるエビデンス(臨床的エビデンス)」を中心として作られ...