ＭＲに求められる役割古川綾（株式会社マディア代表取締役）多摩大学医療リスクマネジメントセンターシニアフェロー患者、社会のくすりの安全性について関心の高まりを受け、医療オンサイトで医療者が行う患者とのリスコミ気運について、前回、医療者の安全性情報検索ログから紹介した。このような中にあって、医師はMRにどのような安全性情報提供を望んでいるのだろうか。役立った経験が次の期待へ医師は医薬品の安全性に関する情報を必要とするとき、どこから情報を得るのか。私たちが2007年に行った調査では、医師が自ら安全性情報を入手する場合、MRへ問合せて入手した割合は全体のわずか9.6%であった１）。これは、全国医師を対象とし、毎日どのように安全性情報を入手したかを1年間にわたり回答いただいたダイヤリモニター調査の結果...