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EFPIA会長  医薬イノベーションが欧州成長のカギ

公開日時 2012/07/19 04:00

 欧州製薬団体連合会(EFPIA)は6月26日~27日、ベルギーのブラッセルで年次総会を開催、Andrew Witty会長(グラクソスミスクラインCEO)は、挨拶のなかで、欧州の医薬品産業の地位の低下傾向を食い止め、欧州の経済成長には医薬イノベーションがカギであり、イノベーション推進には業界と政府など関係者の一層の協力が必要との考えを強調した。


同会長は、「欧州が、数十年にわたる投資や大学などの知的基盤を背景に医薬品産業のリーダーの地位を占めてきた」と振り返ったうえで、「米国や一部アジアの国々が競争力をつけてきた一方、欧州医薬品企業が各国政府の過度の医療費抑制策により欧州以外の国に投資を行うようになり、欧州医薬品業界の地位が低下してきた」と指摘、強い欧州医薬品業界復活のためには、「より積極的な産業政策・イノベーション推進政策が必要だ」との基本認識を示した。


Witty会長は、そのうえで、EU各国は、イノベーション推進を目的にR&D・生産施設を誘致するために様々なインセンティブを用いているが、実際には、医療費費削減を理由に患者にイノバティブな医薬品が届かないような障害を作ってしまっていると説明、「現在の医療費削減のアプローチは近視眼的で、適正な予算管理と医薬品の患者へのアクセスの保証をうまくバランスを取っていない」と指摘、「そのことが患者のベネフィットならびにイノベーションの本拠地としての欧州の地位を脅かしている」と批判した。


同会長は、医療費削減策優先による政策で患者アクセスが妨げられている国として、英国、ドイツ、フランスなどを上げた。


Witty会長は、各国の保険償還制度の設計や評価において幅広い業界と政府との協力やパートナーシップが問題解決の答えになるとの考えを示し、「そのことが、企業が次の医薬品に再投資できるようにイノベーションに対する報酬を確保させるように柔軟に対応させる」とした。


そのうえで、「欧州は、最もコストが安価な面(制度・方法など)はどこかに集中してばかりで、画期的医薬品を導き、高レベルの雇用を生み出すイノベーションへのインセンティブを失ってはいけない」と訴えた。

 

 

 

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