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足跡で診断する初期の認知症

公開日時 2012/09/21 04:00

ひとの脳機能はそのひとの歩き方に反映される。したがい、足跡を分析することで認知症の早期診断が可能になる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)


先月バンクーバーで開催された国際アルツハイマー学会で報告された複数の研究によって、人の歩行は認知機能と深い関連があること、すなわち「歩くのが遅くなったり、あるいは不安定になったり、あるいは歩幅や進行方向のコントロールができにくくなる」ことは認知機能に問題が生じていることを示していると実証された。


https://www.alz.org/aaic/information.asp 


つまり記憶、企画、情報処理能力など、一般に思考力と言われている能力が低下してくると、ひとは自然になめらかに歩くことができにくくなる、というのである。具体的には、健康なときよりも歩幅が狭く、不均等になって足跡のリズムが乱れ、時に一直線上からはずれた軌跡となる。また、思考能力が低下してくると、人は歩きながらモノを考えることが困難になるという。


したがい歩行のしかた、その変化を観察することで、いわゆる認知症の早期発見が可能になる、というのである。つまり、ほかに何らの説明要因(たとえば怪我、痛みなど)がないのに、従来よりも歩幅が狭くなり、ぎくしゃくと不自然なバランスの悪い歩き方をするようになったらひとには、認知症を心配してみる必要があるかもしれないということだ。

 


 

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