製薬企業の「患者・顧客中心主義」を新たにデザインする
公開日時 2025/10/01 00:00
編集長沼田佳之「患者中心の医療」という言葉を耳にする機会は多いが、これを製薬企業の従業員が自身の業務や意思決定・行動にどう活かしているかの実態は、これまで明らかでなかった。ミクス編集部は中央大学ビジネススクールの真野俊樹教授と共同で、企業理念の浸透と社員の行動に関する調査を行った。企業理念の社員への浸透は予想以上に進んでおり、6割の社員が会社の掲げる顧客志向(患者中心/患者貢献)に賛同し、自身の行動や意思決定の拠り所にしていた。加えて8割超の社員が患者貢献を継続することで、自社の企業価値を長期的に向上させ、企業の持続的成長の基盤になると考えていることも、今回の調査結果から明らかになった。では、営利活動との両立は?編集部が注目したのは、製薬企業が掲げる患者貢献と営利活動が本当に両立するかどうか...