東和薬品 経産省の「オレンジイノベーション・プロジェクト」に採択 VIE・NTTデータ経営研と共同開発の「うたメモリー」
公開日時 2025/09/24 04:50
東和薬品は9月22日、経済産業省の「オレンジイノベーション・プロジェクト」の当事者参画型開発実践企業に採択されたと発表した。東和薬品では、同社が出資するニューロテクノロジー企業・VIEとNTTデータ経営研究所の3社で共同開発した「うたメモリー」の展開を進めている。プロジェクトへの参画を通じて、製品サービスのさらなる改良や提供を加速させるという。25年度のプロジェクト実践企業・団体には大塚製薬やファーマライズホールディングスなども名を連ねている。
うたメモリーは、懐かしい音楽をきっかけに若き日の思い出を呼び覚まし、記憶力をトレーニングするサービス。脳波を測定する専用イヤホンを通じ、“懐かしさ”を読み取り、AIが分析する。脳波の特徴点と音楽の特徴点を抽出することで、自動的にパーソナライズされたプレイリストが作成されるというもの。2024年11月にはテスト販売が行われた。プロジェクトへの参画にあたり、同社は「当事者の方やご家族の声を取り入れながら、自分らしく、心豊かに生きることを後押しする製品サービスの改良と提供を加速させる」としている。
「オレンジイノベーション・プロジェクト」は、認知症になってからも自分らしく暮らし続けられる共生社会の実現を目指し、認知症の人が主体的に企業や社会等と関わり、認知症当事者の真のニーズをとらえた製品・サービスの開発を行う「当事者参画型開発」の普及と、その持続的な仕組みの実現に向けた取り組みを推進するもの。