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EFPIA 新会長にサノフィのViehbacher CEOを選任

公開日時 2013/07/09 05:00

 欧州製薬団体連合会(EFPIA)は6月24日、新会長に任期満了となったグラクソ・スミスクライン(GSK)のAndrew Witty CEOの後任として、サノフィのChristopher Viehbacher CEOを選任した。任期は2年。


Christopher Viehbacher新会長は、挨拶の中で、EUおよびEU加盟各国、医薬品業界に対して、欧州が直面する経済的・社会的課題に産官共同して対処することを求めた。さらに、欧州経済を復活させる医薬品業界の可能性について言及、業界のためのEFPIAの3つの以下の優先課題について触れた。


▽ヘルスケアや画期的治療のアクセスにおいて欧州各国間で不平等が生じていると指摘。その原因は、各国における短期的な緊縮財政にあるが、アクセスの不平等の影響や欧州市民の健康状態についての評価が不十分であると批判し、患者がイノベーションにアクセスできる方法を保障しなければならない。


▽現在、医薬品の研究開発(R&D)部門の生産性は最適化とは程遠い状況である。しかし、科学は非常に速いスピードで、個別化医療のような改善された新規技術をもたらすので、(R&D生産性改善を目的に)科学的イノベーションを患者の治療への具体化へ橋渡しすることに役立つような産官学の共同研究および規制・政策の枠組みについて再考する必要がある。


▽欧州経済は停滞し、投資への国際的競争は激化している中で、我々はヘルスケア部門のように成長をけん引する部門に集中しなければならない。そのためには、官民におけるイノベーションと協力の文化を醸成するためには、ライフサイエンスに対する包括的産業政策が必要である。我々が、イノベーションが導く可能性を具体化しようと思うなら、EU加盟各国、および医薬品業界はともに行動しなければならない。



2012年には、欧州のR&D指向型医薬品産業は、70万人の雇用を創出し、800億ユーロの貿易黒字を生んでいる。EFPIAは、医薬品業界が、イノベーション、科学そして最も重要なことは、人々の健康ニーズによってけん引されているということを強調、改めて医薬品企業の使命に言及した。


Viehbacher新会長 は、「私は、患者の健康増進と経済成長の観点から、我々の業界の戦略的重要性を認識している政策を前進させるためにEFPIAの仲間やヘルスケアシステムに携わる人々に喜んで協力したい」と意欲を示した。同新会長 は、ドイツおよびカナダ2か国の国籍を持つ。Queens University(カナダ・オンタリオ市)卒業後、PriceWaterhouseCoopersを経て、1988年にグラクソスミスクライン(GSK)入社、同社で20年要職を歴任したのち、2008年にサノフィ・アベンティス(現サノフィ)入社。サノフィが2011年に買収したジェンザイムのCEOも兼任している。


なお、副会長には、UCBのRoch Doliveux CEOおよびNovartisのJoseph Jimmenez CEOが選任された。

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