有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門千葉・柏リハビリテーション病院人工透析内科部長宮本研今月のポイント▼医療現場の急速な変化を把握しないまま、新臨床研修制度による10年間で、MRのOJTとなる面会時間が減少している。▼ターゲット医師たちが若手医師と医学部生の指導に追われる一方で、定型メッセージばかりを繰り返すMRが増加している。▼双方向の質疑応答を複数の医師と行うためには、院内の製品説明会を重視したスキル改善を図るべきだ。医師とのOJTが崩壊していく2004年に開始された新臨床研修制度は、丸10年が経過して各社MRの成長に影響を与えている。低所得と過重労働を強いられていた若手医師を保護し、単科しか経験しない医師の増加を防いだ意味で、このローテーション研修の意義は大きい。ところが...