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オンコロジー領域でのバイオシミラー浸透 グリベックの動向に注目

公開日時 2014/07/10 03:50

抗がん剤の薬価の高さが懸念されている。オンコロジー領域におけるバイオシミラーの浸透、市場動向を占う上で注目を集めているのが、ノバルティスの慢性骨髄性白血病(CML)治療薬・Gleevec(日本製品名:グリベック、一般名:イマチニブ)だ。


6月9日に開催された医学研究所がん政策フォーラム(Institute of Medicine Cancer Policy Forum)では、画期的新薬の薬価モデルや抗がん剤の価格抑制などをテーマに、がん患者による抗がん剤アクセスをいかに確保するかをめぐる議論がなされた。また、オンコロジー領域での、いわゆるブロックバスターが特許切れを迎える“パテントクリフ”が医療費動向にどのような影響を与えるか様子を見ることの可能性についても論議された。


議論の中では、2015年に特許切れを迎えるGleevecがひとつのモデルになるとの見方が主流を占めた。同剤のバイオシミラーが市場に登場し、市場が変化するかが注目されるところだ。


保険会社Aetna IncのMichael Kolodziel氏は、同剤の薬剤費は、初年度は年間3万ドル、現在は8万ドルにのぼると説明。一方で、近年登場した同剤に代わる新規薬剤では年間10万ドルに達していることを指摘した。その上で、2015年の特許切れ後に何が起きるかを注目したいと話した。バイオシミラー登場後1年以内に薬価が9割低下すると仮定すると、保険支払者がどちらの処方を促すかは想像に難くないと語る。同氏は、現在のCML治療では、自己負担の上限は投与開始から1か月で到達してしまい、「治療費は社会の負担になっている」と指摘する。一方で、バイオシミラーが登場しても、1年分の薬剤費を自己負担でカバーするのは難しいとみる。


(The Pink Sheet 6月30日号より)

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