抗凝固薬イグザレルト 処方のきっかけ 6割超が「1日1回だから」 出血が不安 13年調査より多く 競合薬含む症例蓄積影響か
公開日時 2014/11/30 00:00
近年、相次ぐ新薬の登場で市場環境が大きく変貌したのが、経口抗凝固薬領域である。この領域では50年以上、ワルファリン(一般名)の一強状態が続いていたが、11年3月以降これまでに新薬4製品が上市され、しのぎを削っている。効果判定と出血の合併症防止のため、血液凝固マーカーの頻回検査が必要なワルファリンに比べ、いずれの新薬も使用の簡便さが共通した利点だが、その中で12年4月に発売された第Xa因子阻害薬イグザレルト(一般名:リバーロキサバン)は唯一の1日1回服用という特徴を有している。同薬は、本連載の13年5月号で取り上げたが、今回、改めて同薬の臨床評価を検証したい。まず、イグザレルトの処方を今後増やすかどうかを聞いたところ、「そう思う」17%、「まあそう思う」52%と処方増に積極的な層は全体の7割弱...