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【World Topics】世界が注目した裁判

公開日時 2015/08/03 03:50

アルツハイマー病の78歳の妻を入居中のアイオワ州の介護施設の彼女の自室でレイプしたとして、同い年の夫が逮捕されたのは、2014年8月15日のことであった。被告となった夫は関係を否認したまま、一方、逮捕した司法当局は証拠となるDNA資料をもたないまま提訴されたケースは、今年4月22日、およそ1年間の法廷での審理を終えた。 陪審員(女性7人、男性5人)は2日間にわたる話し合いの後、被告である夫に「無罪」の評決を下した。(ジャーナリスト 西村由美子)


http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-04-22/iowa-man-accused-of-raping-wife-with-alzheimer-s-is-acquitted 


 妻の同室者の証言をもとに施設職員の通報で夫を逮捕したアイオワ司法当局は、判決後記者会見して「夫の逮捕はアイオワ州法 が専門職尼義務づけている職務にしたがって寄せられた訴えに基づいて執行されたもの」と語り、「関係した州職員はすべて州法の規定にしたがって適切に行動したと考えている」とコメントしたうえで「陪審員の評決は、敬意 をもってうけとめる」と語った。


ちなみに米国では身体的虐待の疑いのもたれるケースを目にしたら司法当局に通報すべしと、医療関係者や教育・福祉関係者などに義務づけられている。


アルツハイマー病患者への性行為に関して 陪審員の評決が下されたのは世界で初めて。そのため本件は国境を越えて 注目されるケースとなった。だが、12人の陪審員はいずれも評決にいたる過程についてはいっさいコメントせず、周囲の議論も終わっていない。


患者の法的判断力の問題に詳しいペンシルバニア州立大学のPearson教授は「病気のために判断力を失った患者は施設内で十分に保護されなければなりません。が、一方で、そのような患者のための介護施設が彼らの「檻」になってしまってはいけない。どうすべきか・・・十分に議論を尽くして考えなければならない課題です」と語っている。


 

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