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PhRMAアワード ペンブロリズマブ開発チームが受賞

公開日時 2015/09/18 03:50

米国研究製薬工業協会(PhRMA)の2015年度リサーチ・アンド・ホープ・アワード(Research and Hope Awards)は、米メルクの黒色腫治療薬Keytruda(ペンブロリズマブ)を開発したチームが受賞することが決まった。PhRMAが9月9日に発表した。

PhRMAリサーチ・アンド・ホープ・アワードは、毎年、医薬学術関連に秀でた業績を上げたり、患者ケアに優れた貢献を行った団体・個人などを表彰している。

優れた功績を上げた企業を授賞する「バイオ医薬品産業研究部門」では、メルクのKeytruda開発チームが患者免疫システムを活用する新規採用機序を持つ同剤を開発したことが評価された。同剤は、14年に黒色腫の適応で承認された。現在、非小細胞肺がん(NSCLC)の適応で優先審査の指定を受け、審査中である。メルクは現在、30以上のがん種を対象に、合計1万6000例以上に上る100本以上の臨床試験を実施している。

優秀な業績を上げた科学者を対象とした「学術研究部門」では、国立衛生研究所(NIH)内の歯科・頭蓋顔面研究所(NIDCR)のJ Silvio Gutkind口腔・咽頭部長が受賞した。同部長は、多数のがんの治療および予防についての新規戦略を導くことになったGタンパクおよびGタンパク質共役受容体(GPCR)の発がん活性の研究の先駆者となった。

「患者アドボカシー・活動優秀部門」には、米国上院エドワード・ケネディ研究所のVictoria Reggie Kennedy所長・共同創設者(故エドワード・ケネディの妻)による、がん患者や家族のQOL向上やストレスの解消策などについての提言や活動が評価された。このほか、地域社会への貢献部門など2部門の受賞者がきまった

PhRMAのKenneth C Frazier理事長(メルク会長兼CEO)は、「今年の受賞者は個人的にも、かつその個人が属する世界においてもがんと闘う先駆者である。受賞者らはひらめきを行動に変え、がん研究やケアを改革することに役立っている」と評価した。

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