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バイオシミラー 6割近くの病院で採用 インスリングラルギンBS注「リリー」がトップ

公開日時 2015/10/29 03:50

医療調査会社のマクロミルケアネットはこのほど、薬剤師を対象にバイオシミラー(=バイオ後続品)に関する意識調査を実施し、病院でのバイオシミラーの採用率は58%で、製品別では持効型溶解インスリンアナログ製剤のインスリングラルギンBS注「リリー」(先発品:ランタス)が27%と最も多かった。次いでG-CSF製剤フィルグラスチムBS注(同グラン)の製剤合計で26%だった。

以下の関連ファイルに、バイオシミラーの採用状況と採用経緯に関する資料を掲載しました。どなたでもダウンロードできます。

調査はケアネットに登録している薬剤師700人を対象に実施した。このうち、病院勤務が296人、調剤薬局勤務が404人。調査時期は9月8日~14日。調査方法はインターネットリサーチ。

バイオシミラーを採用した病院に勤める薬剤師に採用の経緯を聞いたところ、トップは「薬剤部、薬局主導で決定した」(36%)となった。バイオシミラーでは、先発バイオ医薬品との品質や有用性に関する同等性・同質性の検証が求められるため、薬剤部の役割がより大きいとみることもできる。これに次ぐ採用の経緯は、「医師、薬剤師、経営部門などで検討を重ね採用を決定した」(28%)、「医師からの強い要望で決定した」(24%)――となった。

病院勤務、調剤薬局勤務の全薬剤師に、現在上市されているバイオシミラーについて今後普及するかどうかを聞いたところ、普及する割合が最も高かったのはヒトインスリン製剤(72%)で、次いで関節リウマチや乾癬などに用いるTNF阻害薬(61%)だった。バイオシミラーが上市されていない製剤について今後の普及予測を聞いたところ、普及するとの回答が過半数となったのが関節リウマチなどに用いる「抗インターロイキン-6」や「抗CD20」だった。

バイオシミラーに対する懸念点の上位3つは「安定供給」(35%)、「安全性」(35%)、「有効性」(31%)――。販売メーカーに求めることの上位3つは「安定供給」(68%)、「市販後臨床研究によるエビデンスの構築」(35%)、「問い合わせ窓口の充実」(34%)――となった。安全性や有効性は薬剤師サイドでも確認できるが、安定供給体制はメーカー任せとなるため、メーカーに求めることで「安定供給」の割合が群を抜いて高く出たとみられる。

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