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【World Topics】自閉症とグルテンフリー・カゼインフリー・ダイエット

公開日時 2016/01/18 03:50

原因や治療法のはっきりしない疾患には、一般に、さまざまな民間療法が推奨されるものである。自閉症児について広く信奉されているのはグルテンフリー・カゼインフリー・ダイエットだ。(医療ジャーナリスト 西村由美子)


だが、 最近の研究が、諸説賛否ありながら広く信奉されてきたグルテンフリー・カゼインフリー・ダイエットには、自閉症の症状を緩和したり、問題行動を軽減させるような効果は認められないと報告し、注目されている。

研究は、年間1200人以上の自閉症児が診察に訪れる、英国ロチェスター大学の研究・診療機関 ”Kirch Developmental Services” の研究者らによって実施されたもので、論文が”The  Journal of Autism and Developmental Disorder(自閉症と発達障害研究)” に掲載されている。


http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10803-015-2564-9#page-1


実験では3歳から5歳までの自閉症児14人を対象に、実験群と統制群を慎重にブラインド・コントロールして分け(参加した対象児童はもとより、その両親にも、治療に当たっている医療スタッフにも、実験助手にも情報公開せず)、味も見た目もそっくりな、一般食(プラセボ)とグルテンフリー・カゼインフリー食を大学内で極秘裏に調理して対象児童に配食し、結果を比較した。対象児童が14人と少数なのは、参加希望者が少なかったことに加え、中途脱落者が多かったためだという。

本研究を率いたDr. Susan Hymanによれば、同研究所を訪れる自閉症児のおよそ3人に1人は現在グルテンフリー・カゼインフリー・ダイエットをしているか、過去にその経験があるという。博士は、インタビューに応えて、グルテンフリー・カゼインフリー・ダイエットには効果はないと確信したが、しかし、受診する子どもの両親がそうしたいと強く希望する場合には、そして患者の栄養状態や発達に問題が見られない限りは、そのようなダイエットをすることに全面的には反対しないと述べ、「原因も、はっきりした治療法も確立していない疾患の場合、患者や家族は医師や医療機関が言うことをするだけでなく、何か『自分でできること』をしたいと考える が常だからです」と語り、「ダイエットは『自分でできること』の最たるものですから」と語っている。
 

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