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【World Topics】食も「個別化」の時代

公開日時 2016/02/19 03:50

米国連邦政府は年頭に「国民栄養摂取基準」の改定を発表。米国民は糖分摂取を抑えるべし(摂取カロリーの10%以下に)など新たな指針を出した。今後は、この指針が学校給食はじめ各方面で用いられることになる。(医療ジャーナリスト 西村由美子)

http://health.gov/news/dietary-guidelines-digital-press-kit/2016/01/blog-new-dietary-guidelines/ 

だが、最近の科学的知見は「国民栄養基準」というような一般指針の提示・遵守とは異なったアプローチの必要を説く。すなわち我々は1人ひとりユニークな存在であり、消化吸収能力も1人ひとり異なっており、ゆえに食にも個別化が必要なのであって、一般的なアドバイスが万人に有効とは言えないからだ。時代は個別具体的なアドバイスを可能とするアルゴリズムの開発を求めている。

そんなニーズに応えようとしているのがDr. Eran Elinavと彼の研究チーム(The Weizmann Institute of Science, Israel)である。チームは、800人を対象に摂食行動・内容と血糖変化の関係を精緻に研究。 同じ食行動をとっても体内で起こる変化は人によって違うことを実証した。

同じアイスクリームやチョコレートを食べても 、同じ炭水化物を摂取しても、血糖値が急上昇する人とほとんど変化しない人がいる。チームは食行動と血糖値の変化に関する丹念な研究成果を、個々の被験者の詳細データ(腸内細菌、服薬状況、ライフスタイル、家族の病歴など)と関連付けて解析し、これらの変数を用いて個々の被験者の食行動と血糖値の変化を予測するアルゴリズムを開発。さらに開発されたアルゴリズムを糖尿病予備患者100人に適用して、食事に関する個別化指導を実施したところ、全員の血糖値の改善と腸内細菌の活性化に成功した。今後は個別化ダイエットのコンサルテーション・ビジネスへの応用を検討するという。

米国にもVitagene、Nutrigenomix、DNAFitなど、ダイエットの個別化指導を謳うコンサルティング会社があり、遺伝子検査に基づくアドバイスを行っている。だが、DNAと栄養摂取の相関もまだ研究の緒についたばかりである。

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