オーファンドラッグの医療経済評価 エビデンス少ないオーファンドラッグ 一般薬とは異なる側面も
公開日時 2018/08/31 00:00
クレコンメディカルアセスメント株式会社取締役最高業務責任者(COO)小林慎オーファンドラッグは患者一人あたりの医療費は高額でも医薬品市場全体に対する影響は比較的小さいと考えられているため、その経済的な負担は軽視されがちです。しかし近年の急激な参入増加に伴い、オーファンドラッグの医療経済的な影響も無視できない状況になってきています。今回はオーファンドラッグの医療経済について考えます。活発化するオーファンドラッグの開発オーファンドラッグは投与対象となる患者数が少ない反面、高薬価を獲得できるケースが多く、税金や特許などのほかに早期承認などの制度的な優遇を受けられる機会もあります。上市後の競争も比較的限定的で、当該疾患に精通する専門医の数も少ないため、最初に参入した企業は短期間でKOLと強力なネット...