SRLとウェルビー PHRの新サービス開発で新会社 臨床検査結果と日常生活データを連動
公開日時 2018/10/29 03:50
みらかホールディングス(HD)とウェルビーは、個人が健康・医療情報を管理するPHRを活用した新たなサービスを開発するための新会社「MSW」を設立したと発表した。みらかHD傘下の臨床検査受託のエスアールエル(SRL)とウェルビーが共同出資したもので、新会社では、SRLの臨床検査結果と、ウェルビーの血圧や体重、食事などの日常生活のデータを活かした、生活習慣病領域での新サービスの開発を加速する。みらかHDによると、2019年以降の新サービス提供を目指す。
両社は3月に、臨床検査結果とPHRの連携に業界で初めて実施。SRLの医師向けの臨床検査値結果参照システム「PLANET NEXT」のデータと、ウェルビーが提供するPHRサービス「Welbyマイカルテ」を連携させ、医師が、臨床検査値と日常生活データを参照しながら診療が行えるサービスを提供している。患者自身も検査結果をアプリを通じ閲覧できる。
新会社を設立することで、両サービスのデータの責任の所在が明確化でき、新サービス開発のスピードアップが図れると判断した。サービス連携で得られた様々なデータの利活用に取り組むとしていることから、新サービスとしては、検査結果と日常生活データを連動させることによる、医療機関向けの生活習慣病の進行予防のサービスなどが考えられる。
新会社は10月19日に設立、本社をSRLの営業拠点がある東京都中央区に置いた。資本金は2250万円で、SRLが66.6%、ウェルビーが33.4%を出資。代表取締役には、SRL・首都圏第二支店支店長の三ツ井克博氏が兼務で就いた。