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千葉に地域医療連携推進法人 亀田グルーブの社会福祉法人太陽会と南房総市が設立 4月に病床転換も

公開日時 2018/12/25 03:50

千葉県にある亀田グループの社会福祉法人太陽会と南房総市は、地域医療連携推進法人「房総メディカルアライアンス」を設立した。同法人は全国で7つ目、関東では初めて。参加施設は、太陽会の安房地域医療センター(館山市)と南房総市立富山国保病院(南房総市)で、両施設は、以前から密接な連携関係にあり、今後病床転換などを進めることで地域に必要な医療機能を連携により確保できると判断し手を組んだ。今後、周辺医療機関や太陽会傘下の介護施設の参加も期待する。代表理事は亀田信介氏(太陽会理事長)が就いた。

安房地域医療センターは、前身が安房医師会病院で、08年に医師会から移譲、急性期病床149床からなる。富山国保病院は51床で、急性期35床、慢性期12床、感染症病床4床からなり、近年は医業収支の赤字が続いていた。富山国保病院は4月にも急性期病床の全てまたは一部を地域包括ケア病棟に転換する方針であることを踏まえ、推進法人ではまず、富山国保病院が主に回復期機能、安房地域医療センターが急性期・2次救急の機能と役割を明確化し、スタッフの派遣も行う予定。

推進法人の事業にある医薬品・医療機器などの共同購入については、「すぐにやるのではなく、少し時間をかけスケールメリットを生かせるかを検討する」(富山国保病院)としている。そのほかの事業としては、スタッフの派遣、スタッフの共同研修、地域包括ケアシステム構築のための機能分担や病床調整、高額医療機器などの有効活用、ICT活用による診療情報や患者情報の共有など連携の効率化を掲げる。

法人の医療連携区域は、南房総市、館山市、鴨川市、安房郡鋸南町の安房区域。参加2施設の安房地域医療センターと富山国保病院は、車で15分程度の距離にあり、医師会病院時代から相互に連携関係があり、それを深めることにした。安房の中核施設は、亀田グループの医療法人鉄蕉会・亀田総合病院(865床、鴨川市)だが、富山国保病院からは40分以上かかるという。ただ、安房地域医療センターは、亀田総合病院とは人材育成などで協力関係にある。

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