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IQVIA 国内市場予測、5年間の年平均成長率はマイナス3%~0% 先進国で最低水準

公開日時 2019/02/04 03:52

IQVIAの情報研究機関であるIQVIA INSTITUTEはこのほど、日本の医療用医薬品市場の今後5年間(2019年~23年)の年平均成長率がマイナス3%~0%になるとの市場予測をまとめた。為替影響を除外した固定ドルベースでの予測で、医薬品先進国の中で最も低い成長率になる。ただ、23年時点の国別の市場規模は、1位の米国、2位の中国に次ぐ3位であることは変わらない。

文末の「関連ファイル」に、国別・カテゴリー別の市場規模及び年平均成長率の予測や、バイオシミラーの主要国別の市場初参入時期の資料を掲載しました(2月4日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

市場予測の調査レポートの名称は、「The Global Use of Medicine in 2019 and Outlook to 2023」。1月29日に発表した。

日本の医療用医薬品市場の規模(=医薬品支出)は、18年の860億ドルが23年に890億~930億ドルになると予測した。この数値には為替変動の将来予測を含み、年平均成長率は1%程度となる。市場拡大の主因は為替変動、人口の高齢化、がん領域を含むスペシャリティ製品への支出シフト――となる。

18年第2四半期の為替レートで固定して23年まで5年間の年平均成長率を算出すると、マイナス3%~0%になる。14年~18年の直近5年間の年平均成長率は1.0%だった。

レポートでは、日本市場の数量ベースでの後発品シェア80%目標にも触れ、「インセンティブがこの分野への商慣行を促進し、2020年には目標達成が期待される」とし、23年には83%に達するとした。さらに、「後発品による大幅な節減で、予算全体に影響を及ぼすことなく、スペシャリティ医薬品へのシフトを可能にし、スペシャリティ医薬品の医薬品支出に占める割合は18年の約30%から23年には41%に増加すると予測する」とも分析した。

■23年市場予測 米国6250億ドル以上 中国1400億ドル以上

他国の市場規模予測(為替影響含む)と5年間の年平均成長率(為替影響を除外した固定ドルベース)を見てみると、最大市場の米国は18年の4850億ドルが23年に6250億~6550億ドルに拡大し、年平均成長率は4~7%。市場規模2位の中国は18年の1320億ドルが23年に1400億~1700億ドルとなり、年平均成長率は3~6%。米中とも14年~18年の年平均成長率は7%台だったため、市場成長は鈍化するとの見立てを示したことになる。

ドイツ、イタリア、英国、スペイン、カナダはいずれも1ケタ台前半の年平均成長率で推移。ブラジルは1ケタ台後半、インドとロシアも1ケタ台後半か場合によっては2ケタ成長するとしている。

■日仏でマイナス成長の可能性

先進国の中でマイナス成長になる可能性が指摘されたのは日本とフランスだ。フランスは18年の370億ドルが23年に370億~410億ドルとなり、年平均成長率はマイナス1%~プラス2%と予測した。フランスの市場規模は18年の米国、中国、日本、ドイツに次ぐ5位から、23年にはブラジル、イタリアに抜かれて7位に後退する見通し。

世界全体の市場規模は18年の1兆2050億ドルが23年に1兆5050億~1兆5350億ドルになり、年平均成長率は3~6%と予測した。

■ヒュミラBS、日本で22年登場と予測 オプジーボBSは24~28年

バイオ医薬品の売上上位10製品について、日本などでバイオシミラー(BS)が登場する時期の予測もまとめた。

グローバルで年間2兆円以上を売り上げている世界売上1位の自己免疫疾患用薬ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)のBSは、日本で21年に登場すると予測した。抗がん剤アバスチン(ベバシズマブ)のBSは日本で23年に登場。がん免疫療法薬オプジーボ(ニボルマブ)のBSは、22年に韓国で使用可能になることを機に世界で相次ぎ登場し、日本は24年~28年頃になると予測した。

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