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RSウイルスワクチン市場予測 定期接種化で28年度に100億円超 33年度480億円に 富士経済

公開日時 2025/07/07 04:51
RSウイルスワクチンの市場規模が2028年度に100億円を超える――。富士経済がまとめた市場予測によると、25年度から栃木県足利市や静岡県袋井市など一部の自治体で妊婦に対する助成を開始したこともあり、25年度の市場規模は前年度比2.1倍の17億円になる見込みと予測した。今後も助成を開始する自治体が増えるほか、日本小児科学会などから早期の定期接種化に関する要望が出ていることから、「20年代終盤には定期接種化も市場を押し上げる」と分析。28年度には市場は100億円を超え、分析の最終年度の33年度には480億円になると予測した。

RSウイルスワクチンは24年に相次ぎ発売された。グラクソ・スミスクラインのアレックスビー筋注用は成人(発売時60歳以上)を対象に、ファイザーのアブリスボ筋注用は母子免疫ワクチンとして妊娠24週から36週の妊婦と60歳以上成人を対象に発売された。しかし、接種費用が1回3万円前後と高いうえ、自治体の助成が進まなかったことなどもあって、富士経済の調べでは24年度の市場規模は8億円にとどまった。

25年度からは、足利市や袋井市で妊婦の接種費用の約半額を助成する制度が始まり、RSウイルスワクチンの認知度の高まりもあって、市場は徐々に拡大していくと分析。25年度17億円、26年度47億円、27年度66億円――と推移し、28年度には100億円を超えて一気に181億円にまで拡大すると予測した。

28年度の急拡大の背景には、「学会などより要望が出ていることから、妊婦向け、高齢者向けともに定期接種化が期待されており、20年代終盤には定期接種化も市場を押し上げる」と定期接種化の開始があると指摘した。そして、定期接種化は対象者が少ない妊婦向けから始まり、30年以降に高齢者に拡大すると分析した。定期接種化が早期に実現すれば、「市場拡大ペースは早まる」とも指摘した。

日本小児科学会や日本産科婦人科学会など27の学術団体が参加する予防接種推進専門協議会は24年11月に、厚労省に対し、RSVワクチンの早期定期接種化の要望書を出している。
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