IQVIAサービシーズ ジャパンとがん研究会有明病院は7月24日、がん領域の治験における戦略的提携契約を締結したと発表した。がん研有明病院は、IQVIAのグローバル治験サイトネットワークに医療機関として国内で初めて参加する。両者は、より多くの国際共同治験に参加する機会を拡大することで、新薬の国内承認の促進につなげ、ドラッグ・ロス解消に貢献したいとしている。

IQVIAでは約70カ国の医療機関との戦略的パートナシップを通じて、グローバルな治験サイトのネットワークを構築している。ネットワークは高度なケイパビリティと高い実績を有するプライムサイトが約50あり、さらに各地域の中核となる約1100のパートナーサイトで構成されている。がん研有明病院はプライムサイトとして国内で初めて加わる。がん研有明病院での治験において、両社は互いの専門性や知識、経験を活かしながら迅速かつ効率的な治験実施を目指していくという。

◎IQVIA・松田臨床開発事業本部長「がん領域の専門ユニットの専門性融合」に期待

IQVIAジャパンの松田秀康臨床開発事業本部長は、「がん研有明病院の国内有数のがん領域の実績、専門性の高さにIQVIAのグローバルの先端知識、テクノロジーを使用した先進的な取り組み、がん領域の専門ユニットの専門性が融合することにより、国際競争力の高い治験の遂行へつなげられることに大きな期待を寄せている」とコメントした。