日墺文化協会法人会員（株）ABC古川隆ウィーンと言えばオペレッタ！ウィンナオペレッタと言えばヨハン・シュトラウスの「こうもり」が有名なのになぜこのコーナーで取り上げられないのかとお思いのみなさん、お待たせしました。今回は「こうもり」についてあれこれとお話しましょう。ウィーンは“音楽の都”ですが、その公演をする会場として、オペラでは国立歌劇場、コンサートでは楽友協会やコンツェルトハウス、そしてオペレッタと言えばフォルクスオーパ（Volksoper）が有名です。Volkは国民、庶民の意味で、Operはオペラです。古い音楽書を読むと「大衆歌劇場」と訳されていたりします。つまり、広くオーストリア国民のための歌劇場と言うことができます。国立歌劇場が海外からの観客も対象として海外作品の原語上演も多くして...