リードスペシャリティーズとPHC 特殊薬の流通管理システム検討 RFID活用
公開日時 2019/03/19 03:50
リードスペシャリティーズとPHCホールディングス(HD)は3月18日、厳格な温度管理が必要な特殊薬などの流通管理システムの実用化に向け検討すると発表した。保冷が必要な希少疾病用医薬品などを対象に、温度管理可能なRFIDを活用し、医薬品卸の出荷から患者への投与までの品質を維持するもの。20年度のサービス提供を予定している。
リードは、地域卸を子会社に持つほくやく・竹山HD、バイタルケーエスケーHD、フォレストHDの3社が特殊薬流通を担うことを目的に設立した会社。今後、市場拡大が見込まれるバイオ薬流通の需要を取り込むのが狙い。今回、薬用保冷庫を得意とするPHCHD子会社のPHCと、RFID、クラウドなどのIoT技術を活かしてトレーサビリティ可能なシステムを共同で検討する基本合意契約を締結した。医療機関内の品質管理も可能にするシステムだとしている。
同様の取り組みはメディパルHD、アルフレッサHDと、発表が相次いでいる。背景には、GDPの国内導入で製品の品質管理が厳格に求められていることがある。なお、アルフレッサもPHCと共同で検討するとしている。