抗リウマチ薬オルミエント 処方医の「処方増」意向は9割以上
MTX、生物製剤の次の選択肢との声多く
公開日時 2019/04/30 00:00
2017年9月に上市された抗リウマチ薬オルミエント錠(一般名バリシチニブ)は、13年発売のゼルヤンツ錠(同トファシチニブ)に次ぐ2番目のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬。JAKという酵素を阻害することで免疫反応にかかわるサイトカインの働きを抑え、抗炎症作用を発揮する。関節リウマチは近年、リウマトレックス(MTX)をはじめとする抗リウマチ薬の発症早期からの使用に加え、TNFα阻害薬やIL-6受容体阻害薬など生物学的製剤の登場によって治癒に至らないまでも、「寛解」を期待できる疾患に変化した。しかし、痛みやこわばりといった症状が残るなどQOLに支障をきたす患者は未だ少なくない。オルミエントは、「既存治療で効果不十分な関節リウマチ」を適応症として1日1回、4mgを経口投与で用いる。治療効...