医師の過不足
宮本研医師が語る
公開日時 2019/05/31 00:00
有限会社オフィス・ミヤジン医薬コンサルティング部門宮本研今月のポイント▼各地方で医師が偏在しながら不足する現状は、専門家が詳細に検討しても、明確な解決策が得られない長期的難題だ。▼魅力あふれる住環境と長い歴史を持つ地域であっても、新たな医師の定着と公私の充実について、保証できないのが実情だ。▼医師配置の過疎と過密を交互に経験してきた筆者は、MRを含めた“近隣交流クオリティ”の向上が非常に重要だと考える。美しい山々を再び眺めて昨年度末、8年ぶりに母校の福島県立医科大学を訪問する機会があった。卒業時は初期臨床研修が必修化される前であり、各科でのスーパーローテーションを志望したため、卒業後は他大学病院へ進んだ。同市内に居住したのも2001年までだが、細かな裏道をレンタカ...