2020年が始動した。令和時代が本格的に幕開けする。20年という節目の年であることから、５年後の超高齢化社会の到来を見据え、さらに10年後の労働生産人口の減少に伴う社会構造と社会システムの変革に向けた様々な施策がスタートを切る。データヘルス改革もいよいよ動きだす。ゲノム医療へのＡＩ（人工知能）活用や、医療現場における診療情報の利活用も本格化する。まさに医療・製薬ビジネスにとってデジタル応用元年に位置づけられる。製薬企業も収益モデルの見直しや働き方改革に伴う生産性向上など待ったなし。こうした取り組みこそが企業価値として評価される時代を迎える。（沼田佳之）医療界のトピックスとしては、４月に薬価・診療報酬改定が控えており、年明けから点数配分の議論が中医協で本格化する。薬価については３月初旬に告示さ...