慢性便秘症薬モビコール 安全性の高さから処方増意向は8割
用量調整が難解? 他剤のコントロール不十分での使用多く
公開日時 2019/12/28 00:00
2018年11月発売の慢性便秘症治療薬モビコール配合内用剤は、国内初のポリエチレングリコール(PEG)製剤で、マクロゴール4000のほか塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウムを含有。PEGの浸透圧効果による腸管内の水分量増加で便の軟化および便容積の増大を図り、生理的な大腸の蠕動運動を活発化させることで排便を促す。便秘症は、小児で特に重症化しやすいとされる疾患だが、同剤はこのような生理的な作用機序から2歳以上から服用可能だ。水に溶かして服用し、例えば2歳以上7歳未満の幼児には初回用量として1回1包を経口投与する。以降、症状に応じて1日1~3回、適切な硬さになるまで適宜増減し、調整できる特徴を持つ。慢性便秘症診療ガイドライン2017では、これまで主流だった酸化マグネシウムなどの浸透圧下...