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AZ 長期収載品等4製品の製造販売承認と販売権 太陽ファルマに譲渡

公開日時 2020/04/30 04:50
アストラゼネカ(AZ)は4月28日、日本で製造販売している特許切れした先発品(長期収載品等)4製品の製造販売承認と販売権を、太陽ファルマに譲渡する契約を締結したと発表した。譲渡する製品に抗潰瘍薬オメプラール錠が含まれる。AZはオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器――の3つの重点領域の新薬開発に更に注力する方針で、後発品の参入有無にかかわらず、今回、一部の特許切れした先発品を手放すことにした。

今回譲渡する製品は、▽高血圧・狭心症・不整脈・片頭痛治療薬インデラル錠10mg、同注射液2mg▽オメプラール錠10、同錠20▽高血圧等治療薬セロケン錠20mg、同L錠120mg▽心臓選択性β遮断薬テノーミン錠25、同錠50――の4製品8品目となる。なお、オメプラール筋用20は譲渡対象外。各製品の承継は2020年下期に行う。譲渡額は開示していない。

太陽ファルマの親会社の太陽ホールディングスは、「太陽ファルマは当該4製品の安定供給を通じて医療機関及び患者との接点を設け、製品の品質維持・安全性情報等の情報収集に努める」とし、「製品ラインナップの拡充により情報提供活動やその他事業活動を効率化し、安定的で継続的な事業を目指す」としている。

太陽ファルマは17年8月に設立された長期収載品を中心に製造販売する企業で、これまでに中外製薬から長期収載品13製品、日本ベーリンガーインゲルハイムから同1製品の権利を承継した。太陽ファルマは現在、後発品は取り扱っていない。MR数は非開示。

AZはこれまでに、17年7月1日付でキシロカインなど麻酔科領域の5製品34品目の製造販売承認と販売権をアスペンジャパン(現サンド)に承継し、18年6月20日付で片頭痛薬ゾーミッグの権利を沢井製薬に承継している。
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