キイトルーダが首位 500億円超増収
タグリッソ、イベニティ、ヘムライブラも急成長
公開日時 2020/06/30 00:00
19年度の医療用医薬品の国内売上トップ製品は、がん免疫療法薬のキイトルーダとなった。売上は1284億円(19年1~12月)で、前年度から502億円の増収となった。この増収額は全製品の中でトップとなる。非小細胞肺がん(NSCLC)に対し、PD-L1陽性なら単剤で、陰性でも標準化学療法との併用でいずれも1次治療から使えるようになったことが急成長の主因とみられる。この急伸により、20年2月に再算定で薬価が17.5%下がり、同年4月の薬価改定ではさらに20.9%下げられた。それでも20年1~3月は2ケタ成長しており、薬価制度で売上をコントロールする状態は続きそうだ。売上2位はリリカで1000億円の大台に乗せた。ただ、20年度は競合薬タリージェとのシェア争いや後発品登場の可能性もあり、19年度が売上の...